逆位置って…
逆位置って反対の意味になるんですか?
という質問をよくされます。
逆位置とは?
逆位置とはカードが上下逆さまになることです。
例えば手品師のカードなら頭が下にある状態です。
ちなみに逆位置の反対語は正位置です。
カードの上下が、描かれた絵のままの状態です。
例えば手品師のカードなら頭が上にはある状態です。
画像を見れば一目瞭然ですね。
逆位置だとどーなるの?
逆位置だと、カードの意味が反対になる、あるいはカードの意味が弱まるなどと言われています。
手品師のカードで例えるなら、スタートできないとか、スタートしたとしてもその動きが停滞するほどゆっくりだとか、そんなかんじです。
まれに逆位置でも正位置と意味が変わらないカードも存在します。
ワンド3とかワンド4とかね。
ただ、逆位置を採用するかどうかは占い師によって違います。
逆位置って重要なのか?
リーディングの際に逆位置で出ると、相談者の方がすごく敏感にネガティブに反応するときがあります。
「あ、逆位置だ!良くないんですよね??」 って。
正位置でも逆位置でもカードに強い弱いがあるわけではないのですが、なんとなく逆位置のほうに「重きを置かれてる 」みたいな印象があるのかもしれませんね。
これについては、占ってもらうときならば素直に占い師の方に聞いていいと思います。
「逆位置と正位置だと意味が違いますか?」
「逆位置を重要視してますか?」 って。
自分で占うときは、最初にどーするか決めてから占ったほうがよいと思います。
逆位置を採用するのかしないのか、逆位置を重要視するのかしないのか。
最初に決めておかないと、カードのリーディングに迷いが生じます。
どのカードが正位置で出ようと逆位置で出ようと、思わしくない結果であろうと、最初に決めたほうを貫くべきです。
また、占うたびに変えてしまうとそれはタロット占いとして意味を成さなくなります。
タロット占いは【毎回かならず同じ手順でやる必要がある】からです。
タロット占いの初心者や勉強中の方であれば、慣れるまでは逆位置を採用しないことをオススメします。
おもな理由としては、
伝統的なタロット占いでは『逆位置がもたらす意味』を必要としていなかったのではないか?
という疑問を感じるからです。
必要であれば最初から『逆位置がもたらす意味』をもつカードを作っていても不思議ではありません。
また、大アルカナの中にはまったく対照的な絵が描かれているカードがあります。
女帝:皇帝 女教皇:教皇→男性の王:女性の王
節制:悪魔→天使:悪魔
教皇:悪魔→神父:悪魔
これらのカードは一目見てあきらかに対照的な絵が描かれていると感じませんか?
『逆位置がもたらす意味』が必要であれば、これらのカードにそれぞれの反対の意味を当てはめればよかったのではないかと思います。
以上のことから、タロット占い初心者の方や勉強中の方は、逆位置をそれほど重要視する必要はないと私は考えています。
もちろん、ある程度タロット占いを学んだうえでリーディングの幅を拡げるならば、逆位置の採用はとても有効だと思います。
とはいえ、タロットの起源はカードゲームでしたから、タロットのリーディングに正解はありません。
自分にあったやり方でタロット占いを楽しんでみてくださいね。